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【管理栄養士監修】唐辛子の効能・効果とは?栄養成分や食べる時に気を付けたい副作用

唐辛子を使った料理はたくさんあります。最近では、ラーメンに唐辛子がいっぱい入っている激辛ラーメンが人気です。炒め物では味のアクセントに使ったり、パスタに入れることもあります。洋食や中華料理など、幅広いジャンルで使われる食材です。唐辛子にはどんな栄養、効能があるのでしょうか。

2018年03月13日更新

亀崎智子 (管理栄養士)

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[1]唐辛子とは

唐辛子は、ナス科トウガラシ属の植物の果実です。60~70cmほどの高さの低木で原産地は中南米です。ピーマンと同じ種類で、他にはししとうやパプリカがあります。唐辛子は成熟すると赤色になり、成熟する前は緑色をしています。

唐辛子の種類と特徴

  • 赤唐辛子
  • 成熟した唐辛子です。鷹の爪などは辛味が刺激的で、種がついている胎座と呼ばれる白い部分に強い辛みがある唐辛子です。

  • 青唐辛子
  • 唐辛子が成熟する前のものです。柚子胡椒に使用される唐辛子で、万願寺唐辛子や伏見唐辛子などの京野菜として関西地方で多く出回っています。

  • しし唐辛子
  • 形が獅子の鼻に似ているということでこの名前がつけられたと言われる、しし唐辛子。種ごと食べられる唐辛子です。辛味はあまりありませんが、品種によっては辛いものもあります。

  • ハバネロ
  • 市販されている唐辛子の中では辛い品種のもので、丸みを帯びたオレンジ色の唐辛子です。

  • ハラペーニョ
  • メキシコ料理に欠かせない食材として有名なハバネロは、激辛好きな人には有名で、楕円形で肉厚な特徴があるとても辛い唐辛子です。

[2]唐辛子に含まれている栄養素と効能・効果

唐辛子の辛味の成分『カプサイシン』にはどんな効能がある?

唐辛子の辛みの成分であるカプサイシンは、辛さが強ければ強いほど多く含まれています。しし唐辛子よりもハバネロなど辛みの強い方が、カプサイシンが多く含まれていることがわかります。

  • エネルギー代謝の促進
  • カプサイシンには、脂肪を燃焼させる働きがあるアドレナリンの分泌を促進させる働きがあります。人は運動をすると、糖分をエネルギーとして燃焼させます。次に脂肪が燃焼するのですが、糖分だけ燃焼し、脂肪が燃焼するまでにならない場合が多いです。そうなると、体脂肪が溜まっていってしまいます。

    そうならないためには、アドレナリンの働きが大事です。脂肪分解酵素リパーゼが活性化され、脂肪が燃焼しやすくなるためにはアドレナリンの分泌が不可欠なのです。唐辛子に含まれるカプサイシンには、このアドレナリンの分泌を促す働きがあるため、エネルギーの代謝を促進し、肥満予防の効果が期待できます。

  • 血流改善
  • カプサイシンには、エネルギー代謝を促進させる働きがありますが、エネルギーが燃えることで身体が温まります。この効果により体温が上がることで、血行が良くなります。血液には酸素や栄養を全身に送り、老廃物を排出する役割があります。血行がいいと全身に栄養が行き届きますが、血行が良くないと栄養が全身に行き届きにくくなってしまうため、病気になる可能性が高くなるのです。唐辛子に含まれるカプサイシンを程よく摂取し、血行が良く病気になりにくい身体を作っていきましょう。

  • 冷え性改善
  • 冷え性の人は、体温が低い事がわかっています。体温を上げるためには、血行を良くすることが大切です。血行が悪いと身体の末端まで血が行き届きにくいため、手足が冷えてしまうのです。カプサイシンには血流をよくする働きがあるため、手足まで血が流れて身体を温めてくれます。その働きによって冷え性の改善が期待できます。

  • 食欲増進
  • カプサイシンの辛味は、胃や舌を刺激して胃液や唾液の分泌を促します。胃液や唾液の分泌によって食欲が増進されます。

  • 疲労回復効果
  • カプサイシンには血行を良くする効能がありますが、血行がよくなることで老廃物の排出がしっかりされて新陳代謝が良くなります。新陳代謝がよくなると、疲れがたまりにくい身体になります。カプサイシンを摂取することで、疲れにくくなることが期待されます。

  • コレステロール値を下げる
  • 血中のコレステロールが増えることで動脈硬化や心筋梗塞、脳梗塞などの病気を引き起こしてしまう可能性があります。カプサイシンの血行を良くする働きは、血液中のコレステロールや老廃物を排出します。この働きでコレステロール値を下げて、生活習慣病予防が期待できます。

唐辛子の『βカロテン』には免疫力を高める効能が期待できる

  • 抗酸化作用で老化予防
  • βカロテンには抗酸化作用があるため、細胞の酸化を抑制して免疫力を高める働きがあります。また、細胞の酸化を抑えてくれるため、ガンや動脈硬化を予防し、老化の防止にも効果が期待できます。

  • 免疫力を高める
  • βカロテンは、体内に入ると必要分のビタミンAに変化するという特徴があります。ビタミンAは皮膚や粘膜の細胞の健康に必要な栄養素です。免疫力を高めるのにも大事な栄養なのです。

唐辛子の『ビタミンB1』には疲労回復の効能が期待できる

  • 疲労回復効果
  • 人の身体は炭水化物を摂取したら小腸で消化し、ブドウ糖に分解します。このブドウ糖は身体を動かすために使われます。ビタミンB1を摂取して、ブドウ糖をエネルギーに変えることが疲労回復に大きな役割を担っています。

  • 頭の回転を良くさせる
  • ブドウ糖がエネルギーに変換されずに脂肪となって体内に溜まってしまうので注意が必要です。ビタミンB1はブドウ糖だけをエネルギー源にしている脳にとっても大事であり、頭を使ったり精神を安定させたりするためには、ビタミンB1を摂取することが有効です。

唐辛子の『ビタミンB2』には生活習慣病の予防の効能が期待できる

  • 爪・皮膚をつくる
  • 身体の発達を促すビタミンB2は、爪や髪の毛、皮膚などを作る栄養素です。ビタミンB2も身体の中にためておくことができないので、意識してビタミンB2を含む食品を摂取しましょう。

  • 生活習慣病予防
  • ビタミンB2は糖の代謝を促進させる働きがあり、糖尿病の予防に役立ちます。また、動脈硬化などの生活習慣病予防のために、過酸化脂質を分解してくれる働きもあります。

唐辛子の『ビタミンE』には血流が良くなる効能が期待できる

  • 冷え性・肩こり予防と改善
  • ビタミンEは赤血球の形を変えて、血管を拡げて血液が流れやすいようにする働きがあります。血流が良くなると肩こりや冷え性が改善したり予防する効果が期待できるため、ビタミンEを意識して摂取するといいでしょう。

  • 老化予防
  • 過酸化脂質の生成を抑えることで、細胞の酸化を防ぎ老化を予防します。細胞が酸化してしまうと病気の原因になることもあるので、ビタミンEを摂取して予防したいものです。

唐辛子の『リン』は人間に大事な脳などの組織に必要な栄養素

  • 骨や歯をつくる
  • リンは身体をつくる大事なミネラルの一種で、筋肉や神経・肝臓・脳の組織に不可欠な栄養素です。体内のリンの80%は、カルシウムやマグネシウムと結合して歯や骨を作ります。また、脳の働きにも重要なので、脳を作るために必要な栄養素です。

唐辛子の『カリウム』には体内の老廃物を排出してくれる働きがある

  • 高血圧予防
  • カリウムにはナトリウムを調整し、高血圧を予防して体内の老廃物を排出させる働きがあります。また、カリウムはその70%が骨格筋の中に存在します。筋肉の収縮に関わる栄養素です。不足すると筋肉のけいれんなどを引き起こすことがあります。

唐辛子の『マグネシウム』はカルシウムとのバランスを考えて骨を作る

  • 骨の形成
  • 骨を形成するためにはカルシウムが必要ですが、丈夫な骨を作るためにはマグネシウムとのバランスが重要です。マグネシウムは骨を丈夫に弾力を与える働きがあります。

  • 高血圧予防
  • マグネシウムは血圧や体温を調整して、正常な状態に保つ働きを持っています。この働きのおかげで高血圧を予防してくれます。

  • 心臓病予防
  • マグネシウムには、筋肉を収縮させる運動や血管の中に血栓を作らないようにする働きがあります。マグネシウムを摂取することで、心筋梗塞・狭心症などの予防になります。

[3]唐辛子を食べ過ぎると起こる副作用は?

唐辛子は胃痛の原因になることがある

唐辛子に含まれているカプサイシンには、胃や舌を刺激することで食欲を増進させる働きがあります。しかし、摂取しすぎると胃腸が荒れてしまうことがあります。

唐辛子は下痢をしてしまうことがある

カプサイシンは摂りすぎると胃腸を刺激しすぎて、下痢をしてしまうことがあります。体質によって、適量な唐辛子の量は異なります。自身でそれを把握することが大切です。

[4]適量で健康によい効能がある唐辛子を食べよう!

唐辛子は、辛いものが好きな人にはたまらない食材です。適度に摂取することで、身体によい効果がたくさんあります。冷え性の人や肩こりに悩む人にはおすすめです。自分の身体の適量を把握して、健康になりましょう!

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