【管理栄養士監修】LPSが多く含まれている食品は根菜!その中でもおすすめの野菜は「レンコン」

近年、テレビを中心に話題になっている「LPS」という成分ですが、この成分は免疫ビタミンと呼ばれるとても優秀な成分なのです。このLPSがどんな効能を持つのか、どんなものに含まれているのかを解説していきます。この冬、LPSの効能を知って健康維持に役立てましょう。

2018年03月28日更新

免疫力と食事・サプリ

亀崎智子 (管理栄養士)

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[1]食品の中でも根菜に多く含まれているLPS(リポ多糖)とは?

LPSは人の身体の中にはもともと存在していない成分で、リポポリサッカライドという成分のことです。LPSは食べ物から摂取する必要があるのですが、この成分は土の中で育った根菜類や野菜に多く含まれる成分のことです。

[2]免疫とLPS(リポ多糖)の関係性や期待できる効果

LPSはマクロファージを活性化し免疫力アップにつながる

人の身体は病気にならないために、体外から侵入してきたウイルスや病原菌をマクロファージという免疫細胞が退治しています。この力を「免疫力」と言います。

しかし、この免疫力は加齢やストレスで低下していってしまいます。免疫力が低下すると、ウイルスなどを退治する力が弱まり、病気になりやすくなってしまうのです。LPSにはそのマクロファージを活性化させる働きがあるため、LPSを積極的に摂取して免疫力を高めましょう。

LPS(リポ多糖)はガン予防にも期待できる

私たちの身体の中では、毎日5,000個ものガン細胞が生まれています。そのガン細胞を見つけて退治してくれるのが免疫細胞であるマクロファージとNK細胞です。ストレスや加齢でマクロファージの力が弱まってしまうのを防いだり、NK細胞を活性化させるためにLPSを摂取してガン予防をしましょう。

LPS(リポ多糖)はアルツハイマー病の予防にも期待できる

タンパク質の一種「アミロイドβ」の排出がうまいくいかずに、脳の中にたまってしまうと脳細胞を破壊してしまいます。これが脳を萎縮させ、アルツハイマー病の原因になります。LPSにはアミロイドβの排出を促す働きがあります。LPSを摂取するとアルツハイマー病を予防する効果が期待できます。

LPS(リポ多糖)は美肌にも期待できる

免疫細胞は肌の中にも存在します。肌の中の免疫細胞を活性化させることで、皮膚の再生を促進し肌を美しく保ちます。その活性化にLPSが役に立つと言われています。

[3]LPS(リポ多糖)を多く含む食品は根菜?

LPSが多く含まれる食品の根菜でも1番は「レンコン」

LPSは野菜や根菜類の根に多く含まれるとされていますが、根菜類の中でも多くLPSを含んだ食品は「レンコン」です。

レンコンは蓮の地下茎が肥大したものです。旬は夏から翌年の春までで、8月の終わりに出てくるものは新レンコンと呼ばれています。この新レンコンはみずみずしく、アクが少ないのでサラダなどに使うとおいしく食べられます。甘みが出る秋頃のレンコンはてんぷらや煮物に最適です。選ぶ時は、皮が淡い褐色で傷がなく、肉厚で丸みがあり、節が長いものにしましょう。空気に触れると切り口が黒くなってしまうので、切ったものを保存するときはラップに包んでから冷蔵庫に入れましょう。

LPSを多く含む食品である根菜レンコンの栄養を効率的に摂る食べ方

レンコンには食べ物の消化を助ける働きがある「酵素」が多く含まれています。この酵素はエネルギーがうまく使われるようにサポートをします。人の体は運動などをしてエネルギーを消費する時にブドウ糖をエネルギーに変えて使います。そして酵素はすりおろすと活性化されます。レンコンをすりおろして食べると、その働きが効果的に摂取できます。
また、LPSはレンコンの皮や節の部分に豊富に含まれているので、まるごとすりおろしてあげることがおすすめです。皮まで食べるのがおすすめなので、できれば無農薬もしくは低農薬のものを選ぶと良いでしょう。

この他にもLPSが多く含まれている食品はたくさんあります。このことについて更に詳しく知りたい方は、管理栄養士さん監修のLPSが多く含まれる食品の記事も参考にしてください。

レンコンの栄養・効能

  • ビタミンC
  • レンコンに含まれるビタミンCには抗酸化作用があります。ビタミンCをには、肌のシミを防ぎハリを与える働き、皮膚や粘膜の健康を保つ働きがあります。また免疫力を高めて風邪などの病気になりにくい身体にしてくれる働き、またストレスに対抗する力、抗酸化作用によりガンや生活習慣病を予防する働きを持っています。

  • ビタミンB1
  • レンコンに含まれているビタミンB1は、炭水化物をブドウ糖に分解し、そのブドウ糖がエネルギーに変換される際に必要な栄養素です。また、ビタミンB1には神経を正常に保つ働きがあります。手足の末梢神経などの働きは脳からの指令によるものです。脳が働くためにはブドウ糖から作られた大量のエネルギーが必要です。ビタミンB1がブドウ糖をエネルギーに変える手助けをするため、脳へのエネルギー供給が滞らずに神経を正常に保つのです。

  • ビタミンB2
  • ビタミンB2は、細胞や皮膚、爪などの全身の成長には欠かせないタンパク質の生成に関わっています。そのため、子どもが成長するためにとても重要な栄養素です。
    また、発がん性があるといわれる過酸化脂質の分解を促す働きもあります。過酸化脂質は動脈硬化や老化の原因につながるので、ビタミンB2を摂取して生活習慣病を防ぐことが大切です。そして、ビタミンB2には糖質や脂質の代謝を高める働きがあるため、ダイエットのサポートにも役立ちます。

  • 食物繊維
  • レンコンに含まれる食物繊維には腸内環境を整える働きがあります。食物繊維が水分を含んで膨らみ、腸を刺激することでぜん動運動が活発になり、腸内の不要なものを体外へ排出するのです。そうすることで、善玉菌が増えて腸内環境の改善につながるので便秘解消が期待できます。
    また、レンコンは食物繊維が豊富なため、食べる時によく噛む必要があります。よく噛むことで、唾液の分泌が増えて満腹感が得られやすくなります。そして、食物繊維はすぐに消化されず胃の中に長く滞在するため、食べすぎを防いでくれます。この働きにより、肥満予防に期待できるのです。

  • 鉄分
  • 鉄は身体の中で血液中のヘモグロビンを作る成分です。この赤血球のヘモグロビンは、酸素を全身に送る大切な役目があります。また、ミオグロビンという筋肉中のタンパク質を作るためにも必要な成分です。そしてトランスフェリンとくっついて鉄は臓器へ運ばれます。臓器で貯蔵された鉄は身体のどこかで機能鉄が足りなくなったら、血液中に流れ出して不足したところへ酸素として送り込まれます。
    人の身体は酸素が足りなくなると、細胞の代謝がうまくいかなくなって免疫力が低下したり、疲れやすくなることがあります。そして貧血を起こしてしまう恐れもあります。鉄を摂取することで、これらを予防・改善することにつながります。また、鉄には肌の血行をよくする働きがあるので、美肌効果にも期待できます。

  • タンニン
  • タンパク質を変形させることによって、組織や血管を縮める作用がタンニンにはあります。この働きは、肌を引き締めたり制汗効果に期待できる効果です。また、腸の中で粘膜を刺激することで腸を引き締める働きがあるため、下痢を改善する効果が期待できます。
    そして、タンニンには抗酸化作用があるため、細胞の酸化を防いでくれます。細胞が酸化すると老化が早まったり、悪玉コレステロールが酸化して動脈硬化の原因につながる恐れがあります。タンニンを摂取することで、コレステロールの酸化を止めて生活習慣病の予防に期待できます。

LPSを多く含むレンコンのネバネバの正体は「多糖類」

この成分は粘膜を保護する特長があります。そのため、胃の粘膜を正常に保つ効果が期待できます。胃腸はストレスなどの栄養を受けやすい臓器です。胃は強い酸性の「胃酸」で食べ物を消化されやすい形に溶かします。強い酸性の胃酸から自分の胃を守るために粘液を分泌し、バリアを張って胃を守ります。

しかし、何らかのストレスを受けると、胃の粘膜の分泌量が低下してしまい、胃は胃酸からのダメージを受けてしまうのです。レンコンを摂取して、胃の粘膜の働きを正常に保ち、胃酸から胃を守りましょう。また、粘膜を正常に保つ働きのおかげで、ウイルスの侵入を妨げるため病気の予防にも効果が期待できます。そして、多糖類は腸内環境を整える働きで免疫力をアップさせる効果が期待できます。
この免疫ビタミンLPSを多く含むレンコンについて、更に詳しく知りたい方は、レンコンの栄養の記事も参考にしてください。

[4]LPSが多く含まれている食品の根菜を食べて免疫力アップ!

LPSがもつ免疫力を高める働きは、近年とても注目され始めています。免疫ビタミンと呼ばれるLPSは、食べ物から摂取できる、身体に嬉しい効果をもたらす成分です。中でもレンコンには豊富な量のLPSが含まれています。煮物や天ぷら、きんぴらなどでおいしく食べて免疫力を高めましょう!

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