「ビフィズス菌A1」がアルツハイマー型認知症の発症を予防する可能性があることを森永乳業が発表!

脳腸相関という言葉を聞いたことはありますか?腸内細菌を含む腸と脳の機能に関連性があるという意味です。腸と脳には深いつながりがあると言われています。そして最近、脳の代表的な病気であるアルツハイマー型認知症の発症を抑制するために、ビフィズス菌A1の摂取が有効であることが、森永乳業が行った研究により判明しました。今回はこの研究内容について紹介します。

2018年02月08日更新

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Kaede (カラケア編集部)

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[1]誰でも患う可能性のあるアルツハイマー型認知症とは

アルツハイマー型認知症は、特に男性より女性が多く発症すると言われています。代表的な症状は物忘れです。誰でも物忘れをすることはありますが、それは一時的なもので思い出すことが可能です。しかし、アルツハイマー型認知症の方は体験そのものを記憶できていないため、思い出す事が出来ないのが特徴です。

認知症にはアルツハイマー型の他に脳血管性の認知症などいくつか種類があります。脳血管性の認知症は患者数が横ばいなのに対して、アルツハイマー型認知症は増加傾向です。
また、認知症の患者数は世界的に増加していくと予測され、事実2012年時点で約462万人、2025年には700万人を超え、65歳以上の高齢者のうち5人に1人が患うという予測が厚生労働省から発表されています。

[2]森永乳業がビフィズス菌A1がアルツハイマーの発症を抑える可能性を発表

近年の研究から、アルツハイマー型認知症は発症の数十年前から徐々に進行していく慢性病であることがわかりました。認知症は、一度発症すると病気の進行を止めたり、回復させるための治療が難しい病気です。認知症を発症させないためには生活改善などの対策が重要になってきます。

そこで、アルツハイマー型認知症の発症を防ぐのに有効であると考えられたのがビフィズス菌乳酸菌などのプロバイオティクスの摂取です。一部のビフィズス菌や乳酸菌には抗不安作用があると考えられています。また、プロバイオティクスの摂取により脳機能の働きが改善することが明らかになっています。

そして今回、森永乳業と東京大学大学院の農学生命科学研究科、阿部啓子特任教授、及び地方独立行政法人の神奈川県立産業技術総合研究所の共同研究により、ビフィズス菌A1がアルツハイマーの発症を抑える可能性があることが判明しました。

研究方法

アルツハイマー病の原因物質と考えられているアミロイドβを脳内に投与したアルツハイマー病のモデルマウスに、1.ビフィズス菌A1(1日あたり10億個)を10日間にわたり経口投与、2.生理食塩水のみの投与、3.認知症の処方薬であるコリンエステラーゼ阻害剤投与3つのグループに分けてました。そして、(A)Y迷路試験、(B)受動回避試験、(C)作用機序の解析の3つの試験を行いました。それぞれの試験の結果は下記の通りです。

(A)Y迷路試験
ビフィズス菌A1を投与されたマウスは、自発的交替行動率の有意な改善が認められました。反対に生理食塩水を投与されたマウスはY迷路での自発的交替行動率の顕著な低下がみられました。その結果、ビフィズス菌A1を摂取することで空間認識力が改善されたと考えられます。

(B)受動回避試験
ビフィズス菌A1を投与されたマウスは、生理食塩水を投与されたマウスに比べ反応潜時の有意な改善が認められました。それによりビフィズス菌A1を摂取することで、学習・記憶能力が改善されたと考えられます。またビフィズス菌A1の改善効果は、コリンエステラーゼ阻害剤と同程度の改善する可能性も判明しました。

(C)作用機序の解析
記憶や学習能力に関わる海馬を解析した結果、生理食塩水を投与されたマウスには免疫異常や過剰な炎症が確認できました。一方、ビフィズス菌A1を投与されたマウスには免疫異常や過剰な炎症が起こらず正常な状態を保っていました。このことからビフィズス菌A1には脳内の過剰な免疫反応や脳内炎症を抑える働きがあり、結果的にアルツハイマー型認知症の発症を抑制する可能性があると考えられました。

[3]ビフィズス菌A1のアルツハイマー型認知症の発症予防効果に期待

厚生労働省の予測からもわかる通り、アルツハイマー型認知症は誰でも発症する可能性がある病気です。今の医療では、発症してしまうと病気の進行を止めたり、回復させるための治療が難しいと言われているので、事前に防ぐことが重要になってきます。
ビフィズス菌A1はアルツハイマー型認知症の発症を抑制する可能性があると期待される成分です。今後研究が進み、近い将来ビフィズス菌A1をアルツハイマー型認知症予防として活用できることに期待したいですね。


出典:PR TIMES 「ビフィズス菌A1(Bifidobacterium breve A1)」がアルツハイマー型認知症の発症を抑える可能性を確認

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