免疫力と基礎体温

【管理栄養士監修】白湯の効果は便秘やダイエットに良いって本当?正しい・間違った飲み方とアレンジレシピ

白湯はお湯ですが、この白湯には期待できる効果がたくさんあります。普段飲んでいる飲み物を白湯に代えることで、体質改善もつながります。そこで今回は白湯の正しい作り方から、より白湯を活用するためのアレンジレシピを紹介します。

2018年03月07日更新

亀崎智子 (管理栄養士)

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[1]女性に嬉しい効果が期待できる白湯

白湯とは

白湯は沸騰させてお湯を飲めるくらいまでの温度に冷ました飲み物です。沸騰させることでカルキを飛ばすため、水道水のような飲みづらさはなく、口当たりが柔らかで飲みやすいです。

もちろんそれだけでなく、世界最古の医学と言われるアーユルヴェーダでは、白湯の効果として、腸内の未消化物を体の外に排出する作用と胃腸の働きが高まることで消化力が高まるとしています。このように白湯には女性に嬉しい効果があるようです。

意外と知らない!白湯の効果

白湯には様々な効果が期待できると言われています。そこで今からその効果についてご紹介します。

  • デトックス効果
  • 白湯にはデトックス効果が期待できると言われています。
    ・利尿効果が高まることで、老廃物の排出を促す
    ・白湯の温かさによって、体が温められて血液やリンパの流れが改善される
    ・内臓機能が高まることで、消化力が上がる
    これらの理由から、白湯を飲むことで体内の老廃物を排出してくれると言われています。

  • 冷え性対策
  • 冷え性の主な原因が冷たい飲み物や食べ物の取りすぎです。白湯は人肌程度に温まっているため、白湯を飲むことで胃腸の温度が上がり、新陳代謝がアップして血液の流れがよくなり、冷え性の改善に繋がると言われています。

    つい、夏の暑い日だと冷たい飲み物や食べ物を取りがちですが、クーラーでも身体が冷えるので意識して温かいものを取り入れることが大切です。基本的には、自分の体温よりも温度の低いものは体にとっては冷たいものです。常温のものも冷たいものに分類されるので気をつけてください。

  • ダイエット効果
  • 白湯を飲むことで内臓の温度が上がり、体の内側から温めることができます。内臓の温度が1度上がると基礎代謝が10〜12%ほどアップします。そのため脂肪を燃焼しやすい体質へと変わっていくため、ダイエット効果が期待できるあると言われています。

  • 便秘解消
  • 便秘の主な原因には大腸の働きの低下があります。白湯を飲むことで内臓機能が高まり、腸の動きを改善して便秘の解消につながることが期待できます。また、白湯で充分に水分補給をすることで便が柔らかくなり、便のカサが増えてお通じがよくなるとも言われています。

  • 内臓の疲労回復
  • 白湯を飲むことで内臓から体を温めることができます。内臓を温めることで、ストレスや疲労により弱っていた内臓の活性化し、内臓の疲労回復につながります。

[2]白湯の効果を実感しよう!正しい作り方

このように女性には嬉しい効果が期待できる白湯。そんな白湯の正しい作り方をご紹介します。

やかんで白湯を作る

時間があればやかんを使って白湯を作りましょう。

  1. やかんに飲む分量のお湯を入れて強火にかける
  2. 沸騰したらやかんのフタを取り、湯気が上がるようにする
  3. 泡がぶくぶく立ったら、弱火で10〜15分ほど熱し続ける
  4. 飲める温度(50度)くらいまで下げてから少しづつ飲む
  5. ※忙しくて毎回作るのが大変という場合は、まとめて白湯を作って保温瓶などに入れてそこから飲むというのでも大丈夫です。しかし、衛生面で考えても1日で飲み切るようにしましょう。

忙しい時は電子レンジで白湯を作る

どうしても忙しい時や、今すぐ飲みたい時は電子レンジを使いましょう。ただし、電子レンジで作るのは電磁波の問題も言われているのであまりおすすめはできません。

  1. マグカップに水を入れる
  2. 電子レンジで500Wなら2分、600Wなら1分30秒温める
  3. 飲める温度(50度)くらいにまで下げてから少しづつ飲む

世界最古の医学「アーユルヴェーダ」の考えで作る白湯の作り方

白湯を飲む健康法は世界最古の医学でインドの伝統医学であるアーユルヴェーダからきています。アーユルヴェーダでは、自然界に存在する『水』『土』『火』『風』のエネルギーを補給できる飲み物として白湯を紹介しています。

・水のエネルギーを取り入れるために、水を使う
・土のエネルギーを取り入れるために、土鍋や土瓶を使う
・火のエネルギーを取り入れるために、火で水を温める
・風のエネルギーを取り入れるために、換気扇で温めた水を冷ます

このようにして『水』『土』『火』『風』それぞれのエネルギーを、白湯を飲むことで体に取り入れることができるという考えです。

白湯に使う水は?水道水それともミネラルウォーター

白湯を作る時の水は、水道水でもミネラルウォーターのどちらでも構いません。ただし、水道水にはトリハロメタンが含まれています。トリハロメタンは水道水の消毒に使われる塩素と水の中に含まれる成分が化学反応を起こして生まれます。

トリハロメタンは10〜15分くらい沸騰すると除去できるため、水道水で作る時は電子レンジではなく、やかんを使って沸騰させましょう。もちろん、浄水器や整水器が設置されているのであればそちらの水を使用しましょう。

[3]白湯の効果的な飲み方

せっかく飲むなら効果的なタイミングで飲みたいですよね。そこで今回は白湯を飲むためのベストなタイミングをご紹介します。

白湯は朝の寝起きに飲むのが効果的

人は眠っている間に汗をかくので多くの水分を失い、朝は思っている以上に身体が水分不足な状態です。そのため、朝一番の水分補給は非常に重要です。

また、睡眠中は口の中が乾燥しているので、起床時の口の中はトイレの便器に匹敵するくらい不衛生でもあると言われています。そのため、まず最初に口をゆすいでから飲むようにするのがおすすめです。

水に比べてると体温と同じくらいに白湯は、体に優しくスムーズに体内に吸収されます。朝は胃腸がまだ目覚めていない状態のため、ゆっくり時間をかけて飲みましょう。朝、寝起きに白湯を飲む効果は、身体が温まることでスッキリ目覚めたり、内臓が温まることで、胃腸の動きが活発になる、お通じ起こりやすくなる、などの効果が期待できます。

白湯は食事前に飲むと食べ過ぎを防ぐ効果が期待できる

食前に白湯を飲むことで内臓が温まります。それにより内臓の働きが活発になり、消化吸収が促進されます。
また食前に飲むことで脳の満腹中枢を刺激するため、食べ過ぎを防いでくれます。食事前に飲む時は、食事の30分前に飲むのがオススメです。食事中に白湯を飲みたい時は、一回につき200ml(カップ一杯分ほど)くらい程度に抑えておきましょう。

夜寝る前に白湯を飲むと良質な睡眠がとれる

夜眠る2時間前に白湯を飲むことで良質な睡眠につながります。深い睡眠状態になるためには、体の深部の温度を下げる必要があります。その体の深部の温度を下げるために白湯を飲んで体内の温度をあげます。そうすることで入浴と同じように体の深部の温度を下げることができます。
ただし、体の深部の温度を下げるには時間がかかるため、寝る直前ではなく就寝2時間前くらいに飲むのがポイントです。

日中水分補給のために白湯を飲む時の効果

家事や仕事中の水分補給として、コーヒーや緑茶などを飲む人も多いのではないでしょうか?コーヒーや緑茶に含まれるカフェインには覚醒作用があり、集中力を高めてくれます。そのため家事や仕事の合間にリフレッシュのために飲むにはオススメです。

しかし、コーヒーや緑茶に含まれるカフェインは交感神経を刺激し、血管を収縮させて血流を悪化させるため体の冷えにつながります。冷えが気になる人はコーヒーや緑茶より、白湯がオススメです。

白湯の効果を半減させる3つのNGな飲み方

  • 飲みすぎない
  • 体に良いからといって飲みすぎには注意です。白湯を飲みすぎることで水分過多になってしまいます。水分過多によって、余分な水分が体に溜まり、むくみやすくなったり、腸内の必要な栄養素まで、洗い流してしまうことにつながります。1回につき200ml、1日につき800mlくらいが適量とされているので注意しましょう。

  • 熱くしすぎない
  • 白湯は人肌くらいの温度で効果が期待できると言われています。あまり熱すぎると内臓が驚いてしまうため、人肌程度まで冷ましてから飲みましょう。

  • 食後すぐに飲まない
  • 食後に白湯を飲むと、水分過多になってしまい内臓に負担がかかります。それにより消化不良や下痢を引き起こしてしまう恐れがあります。

[4]毎日飲むための白湯のアレンジレシピ

毎日飽きずに飲むための白湯の美味しいアレンジレシピをご紹介します。

白湯にレモン汁を加える

白湯に大さじ1杯のレモン汁を加えます。レモンに含まれるクエン酸によって、体が温まり血液の流れがよくなり代謝がアップします。そのためダイエットの効果が期待できます。また、レモンに含まれるエリオシトリンと呼ばれるポリフェノールは血液中の中性脂肪が増えるのを抑える働きがあると言われています。

白湯に生姜を加える

体を温める働きのある生姜を加えることで、血行が良くなり冷えの防止につながります。白湯に生姜を加える時は薄切りにした生姜を4〜5枚入れるか、もしくはチューブの生姜を使う場合は、1〜2㎝くらい加えましょう。

白湯にはちみつを加える

少し甘みが欲しい時には、はちみつがオススメです。はちみつには、ビタミンB群、ビタミンC、ミネラル、アミノ酸、ポリフェノールなど豊富な栄養素が含まれています。白湯にはちみつを加えることで、疲労回復や腸内環境の改善、及び免疫力の向上につながります。はちみつを白湯に加える時は小さじ1杯くらい入れるといいでしょう。

白湯にスパイスを加える

白湯にスパイスを加えることで、自分の体調に合わせて活用することができます。そこで次は基本の白湯の作り方と、トラブル別のオススメのスパイス白湯レシピを紹介します。

  • 基本のスパイス白湯の作り方
  • 白湯に加える基本のスパイスは、クミンとコリアンダーです。クミンには消化促進や食欲増進作用があります。そのためダイエットや便秘の改善につながります。またコリアンダーはデトックス効果や抗酸化作用が期待できます。基本のスパイス白湯には、白湯100~150mlに対してクミンとコリアンダーをそれぞれ小さじ1/4程度加えます。

  • 風邪気味の時には
  • 基本のスパイスに、ブラックペッパーとジンジャーを加えましょう。ブラックペッパーは漢方でも体を温め、冷えを取ると言われています。また、ジンジャーを加えることで血行を良くして、体を温めてくれます。
    ただし、刺激が強いため胃が弱い人は少量から始めましょう。作り方は基本のスパイス白湯にブラックペッパーとジンジャーを小さじ1/5程度加えます。

  • 体が冷える時には
  • 体の冷えが気になる時には、血行を良くして体を温める作用のあるジンジャーを加えましょう。作り方は、基本のスパイス白湯にジンジャーを小さじ1/3〜1/4程度加えます。

  • ストレスがある時には
  • ストレス腸にはブラックペッパーがオススメです。辛み成分が胃腸を温めてくれるため、腸を元気にしてくれます。作り方は、基本のスパイス白湯にブラックペッパーを小さじ1/3程度と塩をひとつまみ加えます。

  • 二日酔いの時には
  • 二日酔いには七味唐辛子です。七味唐辛子に含まれている山椒は胸のつかえをとってくれます。また陳皮は巡りを良くする効果が期待できるため、肝臓の働きを高め、二日酔いの時にオススメの組み合わせです。作り方は、基本のスパイス白湯に七味トウガラシ(山椒多めのもの)を小さじ1/2程度加えます。

  • 生理不順の時には
  • フェンネル入りガラムマサラとは複数のスパイスを合わせたミックススパイスです。生理不順の原因である血流が滞ることを防いでくれます。また、フェンネルは女性ホルモンの働きを整えてくれます。作り方は、基本のスパイス白湯にフェンネル入りガラムマサラを小さじ1/4程度加えます。

[5]白湯の効果を実感するために毎日続けて飲もう!

このように白湯には女性に嬉しい効果がたくさんあります。白湯を作るために必要なものはやかんと水です。そのためいつでも気軽に始めることができます。白湯には即効性がないため、まずは毎日飲んでいる飲み物を白湯に代えることで体質改善を始めませんか?基本的にはアレンジしないシンプルの白湯を飲むことがおすすめです。

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