【管理栄養士監修】チーズに含まれる栄養6つを徹底解説!8つのタイプ別種類もご紹介

世界中で親しまれているチーズには、どんな栄養が含まれているのでしょうか。チーズにはたくさんの種類があることでも有名ですが、その数々の種類にも触れながらチーズに含まれている栄養と効能について詳しく解説していきます。チーズに含まれている栄養とは、一体どんなものがあるのでしょうか。

2018年03月23日更新

免疫力と食事・サプリ

KUMI (管理栄養士)

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[1]チーズとは

チーズの定義とは

生乳と、生乳のタンパク質を固めるための凝乳酵素があればチーズが作れます。公正競争規約のチーズの定義は

乳、バターミルク(バターを製造する際に生じた脂肪粒以外の部分を言う)クリームまたはこれらを混合したもののほとんど全て又は一部たんぱく質を酵素その他の凝固剤により凝固された凝乳から乳清の一部を除去したもの又はこれらを熟成したもの

引用:ポリオレフィン等衛生協議会


となっています。

チーズは人類が作った最古の食品

紀元前3500年頃のメソポタミア神殿の石版画装飾や、紀元前6000年代の遺跡にチーズの作り方の痕跡が残っています。このことから、チーズは数千年以上前から作られていたと推測され、「チーズは人類が作った最古の食品」と言われています。

チーズがいつからどのように作られていたのかは、文献などが残っていないため確かなことは知られていません。昔の人がヤギや羊を飼育していて、ヤギなどの乳が土器の中で微生物の働きによって偶然チーズが作られたことによるものが、チーズの誕生ではないかと言われています。

[2]チーズの種類はどんなものがあるの?

カッテージチーズなどのフレッシュタイプ

フレッシュタイプと呼ばれるタイプのチーズは、カッテージチーズクリームチーズモッツァレラマスカルポーネリコッタなどの有名なチーズがあります。フレッシュチーズとは熟成させないチーズを言います。乳に酵素や乳酸菌を入れて固め、水分を取り除くとできるのが爽やかな風味と少しの酸味が特徴のフレッシュチーズです。新鮮なものほど美味しいので、開封したらすぐに食べるのをおすすめします。

カマンベールなどの白カビタイプ

カマンベールクロミエなどのチーズは、白カビタイプと呼ばれるチーズです。表面に白カビを繁殖させて熟成させるとできます。まわりは白カビに覆われていますが、中身はクリーム色でとろりとしています。

ゴルゴンゾーラなどの青カビタイプ

ゴルゴンゾーラスティルトンなどのチーズは青カビタイプのチーズです。青カビタイプのチーズは固めて水を切った乳に青カビをかぶしてから固めて作ります。青カビはチーズの内部の隙間に沿って繁殖します。青カビタイプのチーズは、ブルーチーズと呼ばれ、風味と味が独特です。

塩味が強いのが特徴で、無塩バターやクリームチーズに混ぜて食べるとマイルドになります。日本に輸入されるブルーチーズは、食べ頃の状態で日本に入ってきますが、作ったばかりのものは、製造後3ヶ月から6ヶ月頃が食べ頃とされています。

モンドールなどのウォッシュタイプ

モンドールリヴァロなどは、ウォッシュタイプと呼ばれるチーズです。このチーズは、外皮を酒や塩水で洗い熟成させます。チーズの表面に付着しているカビで熟成させるのですが、この菌は匂いがとても強いので熟成中には塩水やブランデーやワイン、ビールなどのお酒で表面を洗います。匂いがとてもきついので、通好みのチーズです。食べ頃は製造年月日から1ヶ月から2ヶ月後くらいです。

ヴァランセなどのシェーブルタイプ

ヴァランセプリニー・サン・ピエールなどのチーズは、「ヤギ」を意味するシェーブルタイプです。ヤギの乳で作るチーズは牛乳のものよりも歴史が古く、独特な風味が初心者にはきつく感じます。シェーブルタイプのチーズは、そのまま熟成させたものから、黒い炭がついたもの、白カビを皮に付けたものなど、さまざまなタイプがあり、種類独特の熟成の度合いや味わいが異なります。

ゴーダなどのセミハードタイプ

ゴーダカンタルというチーズは、セミハードタイプと呼ばれるチーズです。このタイプのチーズは水分が少ない(38~46%)硬めのチーズで、チーズの中ではクセがあまりなくて食べやすいのが特徴です。

チェダーなどのハードタイプ

チェダーエメンタールなどで知られるのはハードタイプのチーズです。このチーズは
水分が38%以下のもので、大きくて20kgくらいのものから重たいものでは130kgものるチーズがあります。熟成期間は半年から1年ほどでゆっくりと寝かせます。味は濃厚で旨みがあり食べやすいチーズです。

一般家庭でもおなじみのプロセスチーズ

日本でもスーパーなどで売られているプロセスチーズは、ナチュラルチーズを1種類か数種類混ぜて加熱して作ったものです。プロセスチーズにはカビや乳酸菌がついていないため、保存期間が比較的長いのが特徴です。

[3]チーズに含まれる栄養

次にチーズにはどんな栄養があるのか、解説していきます。乳製品であるチーズには栄養があることを知っているかとは思いますが、どんな栄養なのかはっきり知っている人は少ないのではないでしょうか。

良質なタンパク質

チーズには良質なタンパク質が含まれています。チーズの22~28%ほどを占める成分がこのタンパク質で、チーズは「白い肉」と言われるほどこのタンパク質が豊富です。タンパク質は身体を作るために重要な栄養素で、筋肉、臓器、髪の毛、爪などを作るために必要です。また、タンパク質には血管を強くする働きもあるので、脳出血などの予防としてもタンパク質は重要な働きをしています。

タンパク質には免疫力をサポートする働きもあります。免疫力は外から体内に入ってくる細菌やウイルスなどを見つけて、退治する力のことです。タンパク質を摂取することで免疫力の効果が高まるので、病気になりにくい身体を作ります。

骨や歯をつくるカルシウム

チーズは牛乳を原料に作られています(ヤギの乳のチーズもある)。ということは、牛乳に含まれているカルシウムがチーズには豊富に含まれていることになります。チーズを100g作るには、牛乳1,000mlが必要です。チーズを10g食べると、牛乳を100ml飲むのと同じカルシウムが摂取できることになります。

カルシウムは骨や歯を作るために大切な栄養素です。カルシウムは骨の中に貯蔵されていて、身体のどこかでカルシウムが不足していると、骨から溶け出したカルシウムが足りないところまで送られます。そのため、常にカルシウムを意識して摂取しないと、骨に貯蔵されているカルシウムが不足してしまいます。

また、カルシウムは骨粗しょう症の予防に有効です。骨は毎日のように作っては壊されるを繰り返します。このバランスを保つことで、骨が健康でいられるのです。身体にカルシウムが不足してしまうと骨が作られる働きが弱まり、骨がスカスカになってしまいます。

この状態のことを骨粗しょう症と言います。特に女性は年齢が上がると女性ホルモンの分泌が減ってくるため、骨密度が減るため骨がもろくなるのです。最近は無理なダイエットでカルシウムが不足し、骨粗しょう症になる人もいます。チーズに含まれているカルシウムを摂取することで、骨粗しょう症の予防が期待できます。

皮膚や粘膜に重要なビタミンA

ビタミンAは、粘膜や皮膚の健康を維持するために必要な栄養素です。粘膜は病原菌などが体内に侵入してくるのを防ぐ役割をしているため、粘膜を正常に維持することは大切です。ビタミンAはがん予防にも効果を発揮します。ビタミンAが持つ抗酸化作用は活性酸素を取り除き、老化や動脈硬化、ガンの予防に効果が期待できます。

脂肪燃焼効果があるビタミンB2

ビタミンB2はタンパク質の合成に補酵素として関わり、身体の成長を助ける役割をします。タンパク質は細胞や皮膚、髪などを作るのに重要な栄養素なので、その合成を助けるビタミンB2は身体を作るために大事な栄養素と言えます。また、私たちの身体は運動をする時などに糖をエネルギーに変換して消費します。糖や脂肪を身体に溜めないことがダイエットには必要なことです。ビタミンB2には糖や脂質の代謝を高める働きがあるので、ダイエットを助けます。

エネルギーになる脂質

脂質は少しの量でもたくさんのエネルギーを得ることができます。エネルギーとして使われる糖質は水に溶けてしまうのですが、脂質は水に溶けません。ですから、身体の中に貯めておくのにベストなのです。脂質は効率が良い高エネルギー源になります。また、脂質は体脂肪となって体温を保つ働きをします。脂質が身体に足りなくなると、エネルギーが足りなくなって血管や細胞が弱くなります。そして、脂質はビタミンAやビタミンEが身体に吸収しやすくなるようにサポートする働きもあります。

腸内環境を整える乳酸菌

乳酸菌には、腸内環境を整える効果があります。腸内環境が整うと、免疫力が高まります。腸内の環境が悪くなると、生活習慣病の原因になってしまうので注意が必要です。その分乳酸菌は悪玉菌が増えるのを防いで、免疫力を高めてくれます。

[4]他の食物との組み合わせで栄養アップ!

チーズにはカルシウムやタンパク質などが含まれていますが、食物繊維やビタミンCなどは含まれていませんので、食物繊維が豊富な野菜やビタミンCを含んだフルーツなどを一緒に食べることをおすすめします。チーズは食事にもお酒のおつまみにも適した食品です。色々な食品と組み合わせて上手に栄養を摂取しましょう。

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