免疫力と食事・サプリ

【管理栄養士監修】お茶で免疫力を高められる?その効果と注意すべき3つのこと

私たち日本人にとってお茶はとてもなじみ深い飲み物です。しかし、ただ水分補給するためだけでなく、免疫力アップにも効果的だといわれています。確かに、カテキンなどの成分が多く含まれた飲み物を飲めば病気の予防には効果があるような気がしますが、お茶が免疫力アップに効果的な理由はほかにもありました。

2018年02月19日更新

Kaede (カラケア編集部)

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【監修者:橋本彩佳さん(管理栄養士)】
管理栄養士養成過程を卒業後、管理栄養士を取得し、児童養護施設や保育園にて子どもの健康と栄養の仕事に携わる。その後、地域のフリーペーパーの記者となり神奈川県西湘地域の地域密着情報を取材・発信。

[1] お茶を飲むと免疫力が上がるって本当なの?

日本人になじみ深い飲み物といって、お茶を思い浮かべる人が多いでしょう。朝起きた時やのどが渇いたとき、食事のときなど様々な場面で口にすることの多いお茶ですが、実は水分補給以外にも免疫力を上げる効果が期待できるといわれています。

実際に、お茶には様々な効果効能があるといわれているので、免疫力が上がってもおかしくはないでしょう。しかし、本当にお茶を飲むことで免疫力アップに繋がるのでしょうか?

お茶は風邪予防やがん予防が期待できる

お茶の中でも、よく飲まれる機会の多い緑茶にはカテキンという成分が含まれています。誰しもが一度は耳にしたことのある栄養機能成分ではないでしょうか。
このカテキンには、抗菌効果が期待できるといわれています。そのため、風邪の菌を殺菌する予防には効果が期待できるでしょう。また、将来的にはカテキンがガンの治療にも使われるのではないかとさえ言われていることから、医療の現場でも役に立つのではないかと言われています。

しかし、現段階では緑茶だけではがんの治療には効果はありませんが、ほかの薬と併用することによって、がんの治療により効果が出たという実験結果が出たそうです。

お茶は生活習慣病予防にも効果が期待できる

また、緑茶に含まれているカテキンなどの成分には、カロリーの消費効果や新陳代謝を上げる効果が期待できるといわれています。しかし、はっきりとした裏付けが取れていないため、断言できない状態にあります。あくまでもカテキンの作用は補助的なものとして考え、運動や食事制限などを中心に努力するのがベストでしょう。

[2]お茶に含まれる栄養素や効能とは?

緑茶にはカテキンが含まれていることがわかりました。では、ほかにはどのような成分が含まれているのでしょうか?また、お茶を飲むと免疫力を上げる以外にどのような効果を得ることができるのでしょうか?

カテキン

先ほどもご紹介したカテキンです。緑茶から摂取することが多い成分ですが、カテキンを利用したサプリメントも販売されています。神経保護作用や心臓の保護作用、肥満防止などが期待できるとされています。

カフェイン

緑茶や烏龍茶、ほうじ茶、コーヒーなどにはカフェインも含まれています。覚醒作用利尿作用などを与える効能があります。なので、眠気覚ましとしてコーヒー代わりにカフェインをたくさん含むお茶を飲むのもいいでしょう。
ただし、全てのお茶にカフェインが含まれているわけではありません。麦茶やルイボスティーなどのノンカフェインティーモありますので、カフェインが摂取できない妊婦さんなどには、こういった種類のお茶を飲むようにしましょう。

テアニン

テアニンとは、甘みやうまみの成分です。お茶を飲んで、おいしいと感じるのはこのテアニンが影響しています。また、お茶をおいしく感じさせるだけでなく、血圧上昇の抑制神経機能の調節を行ってくれる効果もあるようです。

お茶を飲むことで得られる3つの効果とは?

日本人にとってお茶は子供のころから親しみのある食品です。殺菌作用があり、それによって風邪にかかりにくくなる効果が期待できることがわかりましたが、それ以外にも期待できる効果があると言われています。では、一体どのような効果が得られるのでしょうか?

  • 温かいお茶は身体を温めることができる
  • お茶の中には、温めて飲むものもあります。緑茶や紅茶などが代表的でしょう。その中でも、紅茶は体を温めてくれる効果があるといわれているので、寒い季節は積極的に飲むといいでしょう。また、レモンやミルクなどで味や香りを変えることもできるので、長期間飲んでも飽きがこないでしょう。

  • 麦茶はミネラルを補給することができる
  • 大麦を原料として作られているのが麦茶です。主に夏場によく飲まれている麦茶は、冷やして飲むことが多いですね。実は麦茶は、水分補給にはぴったりなお茶なんです。その理由は、豊富なミネラルを含んでいることが関係しています。
    運動した際や入浴した後などはたくさん汗をかくため、体内から水分とともにミネラルが抜けてしまいます。そこで、麦茶を飲むことにより体に必要な水分やミネラルを補給することができます。また、カフェインが含まれていないので妊娠中の人やカフェインアレルギーの人でも飲みやすくなっています。

  • ウーロン茶は身体の熱を冷ましてくれる
  • 烏龍茶は中国のお茶ですが、日本でも飲まれる機会が多いお茶ですね。このう烏龍茶は、緑茶と同様にカテキンを含んでいるので抗酸化作用などの効果が期待できます。また、烏龍茶は紅茶とは違って体に熱がこもるのを防いでくれるといわれているので、夏場などで火照った身体を冷やしたいときには烏龍茶がおすすめです。

[3] 免疫力を上げるために効果的なお茶の飲み方とは?

お茶に含まれているカテキンによる殺菌作用が風邪の菌などから身体を守ってくれる効果が期待されることがわかりました。では、免疫力アップさせるためにはどのようにしてお茶を飲めばいいのでしょうか?

免疫力を高める期待ができるお茶を飲む

免疫力を高めることを目的とするのであれば、免疫力を上げる効果があるといわれているお茶を飲むようにしましょう。緑茶以外にも免疫力アップ効果が期待できるといわれているお茶があるので、自分がおいしいと思ったものがあれば続けて飲んでみましょう。

  • 昆布茶
  • 昆布茶といえば、昆布を原料に作られているお茶のことです。ちょっと渋いイメージがありますが、免疫力アップに効果が期待できるそう。カテキンのように直接作用されるわけではありませんが、グルタミン酸と呼ばれる成分が脳に作用して唾液をたくさん分泌してくれます。
    唾液がたくさん分泌すると殺菌効果が期待できるので、昆布茶を飲むことで免疫力が高まる効果は期待できるでしょう。ただし、塩分が多く含まれているので一日一杯程度が目安です。

  • 碁石茶

  • 碁石茶というお茶はあまり耳にしたことはないかもしれませんが、高知県の大豊町というところにある中学校では、生徒に自由に飲んでもらうため碁石茶の入った給湯器が用意されています。その理由は、大豊町で碁石茶が生産されていることや医学部から検証に協力してほしいとの要請を受けたからだそうです。
    このお茶には、他の乳酸菌より生存率の高い乳酸菌が含まれているので、免疫力アップに期待できるそうです。

  • 緑茶

  • 先ほどから上げている緑茶も免疫力アップには効果が期待できます。ただし、カフェインを含んでいるので飲みすぎには注意しましょう。

お茶は自分に合ったものを毎日続けて飲むようにする

しかし、いくら効果があるといわれているお茶でも適当に飲んでいると十分な効果が得られません。大切なのは毎日続けて飲むことです。お茶はあくまでもお茶であり、薬ではありません。水分補給も兼ねて、自分の体質にあったお茶を選びましょう。

免疫力をアップするにはお茶を飲むこと以外にも気を付けよう

また、免疫力は簡単なことで弱まってしまいます。大半の原因が精神的、身体的なストレスだといわれており、長引くほど悪化してしまいます。なので、免疫力を高めるためには、お茶を飲むだけでなくほかのことにも目を向けなければなりません。

  • ストレス発散を心がける
  • まずはストレスの発散を心がけましょう。人によってストレスの発散方法というのは異なるものです。自分にあったストレス発散方法を見つけて、免疫力を低下させないようにしましょう。

  • 身体を温める
  • 体を温めることも大切です。運動や入浴で身体を温めると免疫力が上がると言われています。しかし、体温が下がると免疫力が3割ほど下がってしまうので、なるべく身体を冷やさないようにしましょう。

[4]免疫力ダウン?お茶を飲む際の注意点

お茶を飲むと免疫力を高めることに繋げられるようですが、誤った飲み方をしてしまうとかえって免疫力を下げてしまう恐れもあります。では、どのような点に注意してお茶を飲めばいいのでしょうか?

免疫力アップを期待するなら自分の体質に合ったお茶を選ぼう

大前提として自分の体質に合ったお茶を飲むことが大切です。カフェインアレルギーなのに、カフェインを大量に含んでいるような緑茶などを飲むことはよくありません。むしろ、無理して飲んでしまうことによって重大な症状を引き起こしてしまう可能性もあります。少しでも体調が悪いと思ったら、それ以上は飲まないようにしましょう。

お茶に含まれるカフェインが及ぼす悪影響

お茶に含まれるカフェインですが、人によってはひどい症状を引き起こしてしまうことがあります。では、どのような悪影響を及ぼしてしまうのでしょうか。

  • 妊娠中にカフェインはNGだといわれている
  • 妊娠中にカフェインを摂取することはよくないといわれています。どう影響するかは断言されていませんが、流産や発育障害などを引き起こす恐れがあると指摘されているのは事実です。どちらにせよ、胎児はカフェインの影響を受けてしまうようなので飲みすぎには注意が必要です。

  • 片頭痛を引き起こしてしまう
  • 一日に何倍ものカフェインが含まれたドリンクを飲んでいると、カフェイン中毒を引き起こしてしまう恐れがあります。代表的な症状として片頭痛です。
    カフェインを摂取しないと、頭痛を引き起こしてしまうようになってしまったのであれば、それはカフェイン中毒と言えるでしょう。ほかにも様々な症状がありますが、明らかにおかしい症状が出る前に飲む量を調整しましょう。

    カフェインの適正量は400mg

    カフェインは、適量であれば眠気覚ましなどに利用することができます。年齢にもよりますが、成人の適正量は400mgだとされています。これは、コーヒーに例えるとマグカップ3杯分です。
    もちろん、コーヒーの他に栄養ドリンクやお茶などを飲んでいれば、カフェインの合計摂取量が増えてしまうので飲める杯数は減ります。カフェインを摂取しすぎだなと思った人は、適正量以下になるまで調整してみましょう。

    参考サイト:厚生労働省

    [5]日常的にお茶を飲んで免疫力アップにつなげよう

    免疫力を上げるためには、お茶を飲むことも大切だということがわかりました。しかし、飲み方によっては危険になってしまうこともあるので、くれぐれも注意しましょう。

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