免疫力と基礎体温

身体の悩みが少ない人は「健康手抜き風呂」を行っている?医師が推奨する40℃以上、10分以下の入浴法とは

朝晩、冷えるようになってきて温かいお風呂につかるのが楽しみな季節になってきました。しかしその反面、お風呂での死亡事故も増えているため、最近はテレビでお風呂の入り方を紹介する内容をよく流しています。安全で、かつ健康によいお風呂の入り方はどんなものなのでしょうか。

2017年11月16日更新

Hiroko (カラケア編集部)

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[1]アンケートによるお風呂の入り方超調査結果

これから寒くなる季節に向けて、リンナイ株式会社が「入浴習慣」について、全国の20代から70代の男女計960名にアンケートを実施しました。アンケートから、入浴習慣の実態や健康状態についての相関関係を探るという目的です。

週に何日、湯船に浸かりますか?

一番多かったのは、「週7日」で43.9%でした。すなわち、毎日お風呂に浸かるということです。週に1回もお風呂に浸からないと答えた方は21.0%でした。
このアンケートを実施した期間は、2017年9月30~10月2日で、まだ9月の終わり頃は気温が高かったこともあることがこの答えに影響したのではないでしょうか。最近では、夏はバスタブにお湯をためずシャワーだけで済ませるという人も増えてきているのがアンケート結果に反映されたのではないかと推測されます。

あなたが湯船に浸かる時間はどのくらいですか?

お風呂にお湯をためて何分くらい浸かるのかを調査したところ、エリア別での結果で「九州地区の18.5分」が一番長い時間でした。全国の平均時間は15.2分でした。

冬は何度のお風呂に入っていますか?給湯器がある場合は何度に設定していますか?

世間のみなさんは何度のお風呂に設定しているのでしょうか。一番多かった答えは、42度で全体の24.7%でした。次いで、40度、41度となっています。だいたい40~42度のお湯に浸かる人が多いということが分かりました。

[2]アンケート結果から見る傾向

このアンケートの結果から見ると、「週に7日、42度のお風呂に15.2分浸かる」人が多いということが分かりました。

入浴科学者が推奨する理想的なお風呂の入り方

入浴科学者である、早坂信哉先生によると、健康的で安全なお風呂の入り方は「お湯の温度が40度で10分間浸かる」入り方です。これを「健康手抜き風呂」として推奨しています。

お風呂の入り方をタイプ別に分類

アンケート結果から、お風呂の入り方をタイプ別に分類しました。

入浴温度入浴時間タイプ名割合
40℃以下10分以下健康手抜き風呂タイプ20.4%
(男性:55.9%)
(女性:44.1%)
40℃以11分以上のんびり長風呂タイプ18.1%
(男性:48.0%)
(女性:52.0%)
41℃以上10分以下江戸っ子風呂タイプ31.7%
(男性:46.8%)
(女性:53.2%)
41℃以11分以熱中症風呂タイプ29.7%
(男性:48.6%)
(女性:51.4%)

安全で健康的な入浴方法とされる「健康手抜き風呂タイプ」の人は全体の23.1%です。(※ 浴槽に浸からない、お湯の温度が分からないという人を除きます)

[3]風呂の入り方タイプ別に見る健康状態

早坂先生によると、お風呂の温度が高かったり、長風呂をするとのぼせやヒートショックの危険があるというのです。そして、アンケートの中に身体の悩みや病気などについて聞きました。

身体の不調で悩んでいるものは何か・実際に診断された病気について

身体の不調について、悩んでいる症状は何かを入浴タイプ別に見てみると、「健康手抜き風呂」タイプの人が他の入浴タイプの人達に比べて、頭痛・便秘・薄毛・汗かきなどにおいて悩んでいる人が少ないという結果が出ました。
また、病気別に糖尿病・心疾患・ガン・高血圧疾患などについて、実際に病院で診断されたことがある、または病気の可能性があると指摘されたことがあるかどうかのアンケートを取りました。その結果も「健康手抜き風呂」タイプの入浴法を行っている人は全体の半分以下だったのです。

そして、41℃以上の温度で入浴している「江戸っ子風呂」「熱中症風呂」タイプの人達は、高血圧性疾患のリスクが高いということが分かりました。

冷え性と肌のトラブルについての悩み

次に、冷え性の悩みや肌のトラブルの悩みについてのアンケート結果です。冷え性で悩んでいるかどうかのアンケートについては、お風呂の温度が低くて入浴時間も短い「健康手抜き風呂」を実践している人が一番悩みがない、と答えました。湯の温度が高いほうがいいというわけではないのですね。
そして、肌のトラブルについては、入浴時間が短く、お湯の温度が高い「江戸っ子風呂」タイプの人が全体的に悩みが少ないことが分かりました。

[4]幸福度を調査 一番幸福を感じているのは?

アンケートの最後に、あなたは現在幸せですか?と聞きました。その結果は「健康手抜き風呂」タイプの入浴法をしている人が一番「幸せ」だと感じていることがわかりました。

[5]早坂先生の解説によるお風呂の入り方別のポイント

タイプ名お湯の温度と浸かる時間先生の解説を要約
健康手抜き風呂40℃以下✕10分以下この入浴法を行うことで体温が上がって血流が改善する。
それにより疲労回復や慢性の痛みが和らぐ。
ヒートショックの心配が少なく、入浴後の肌の乾燥も少ない。
安全で健康への効果が抜群でおすすめ。
のんびり長風呂40℃以下✕11分以上風呂に長く入ることで皮膚から保湿成分が流れてしまい、入浴後に肌が乾燥する。
ぬるい温度でも長時間入っていると脱水やのぼせの心配がある。
長く入るなら出たり入ったりを繰り返し、保湿成分のある入浴剤を使うなどするといい。
江戸っ子風呂41℃以上✕10分以下急な高温浴はヒートショックや脳出血の引き金になることがある。
熱い湯に入る場合は十分にかけ湯をし、ぬるま湯から追い焚きをすることで徐々に温度に慣らすとよい。
熱中症風呂41℃以上✕11分以上最もリスクの高い入浴方法。
ヒートショックと熱中症の危険性がある。
熱い湯を好む場合は入浴前の十分なかけ湯とぬるま湯からの追い焚きをし、汗をかいてきたらお湯から出ることを繰り返すのがいい。

[6]健康的な入浴法を実践してみましょう

40℃以下で10分以下の時間で入浴する「健康手抜き風呂」がヒートショックなどのリスクが一番低く、この入浴法を実践している人達は、病気などの悩みを一番抱えていないということがわかりました。年齢を重ねるごとに体力が落ち、病気をするリスクも増えてきます。健康で安全な入浴方法を実践し、お風呂の時間を豊かなものにできたらいいですね。

参考サイト:PR TIMES

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