【管理栄養士監修】はちみつの効果とは?「はちみつレモン」や「はちみつ大根」のレシピもご紹介

はちみつは身体にいいと昔から言われていますが、どのような栄養があるのかどのような効果があるのか、詳しく知っている人はそう多くはないのではないでしょうか。今回は健康の維持のために、はちみつの栄養と効果について詳しく解説してきます。

2018年02月26日更新

免疫力と食事・サプリ

亀崎智子 (管理栄養士)

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[1]はちみつの効果はうそ?ほんと?

はちみつとは、蜂が花から花から蜜を吸い巣に蓄えたものです。蜂が吸った蜜は体内で変化し越冬用に凝縮され、巣に蓄えます。粘り気がある茶褐色のもので栄養価がとても高く、とても甘いものです。

[2]はちみつの栄養と期待できる6つの効果

はちみつの効果「単糖類のブドウ糖・果糖は疲労回復」

はちみつに含まれるブドウ糖は、吸収されてエネルギーとして素早く代謝されるという働きと脳のエネルギー源になるという特徴があります。また、はちみつのに含まれる果糖も、ブドウ糖よりは時間がかかりますが、素早く吸収されてエネルギーに変換されます。単糖類はとても甘みが強く、運動の後や仕事の後にはちみつを食べることで疲労回復するといわれています。そして、砂糖に比べてはちみつはカロリーが低いので、ダイエット中の人は砂糖の代わりに使うといいでしょう。

はちみつの効果「ビタミン・ポリフェノールで美肌効果」

はちみつにはビタミン、ミネラル、ポリフェノールなどの成分が含まれています。これらは美容効果に重要な成分となっています。ポリフェノールは抗酸化作用があり、動脈硬化などを防ぎ活性酸素を除去するため病気に対抗し、アンチエイジングに効果が期待できます。

はちみつの効果「抗酸化作用で胃腸を整える」

はちみつの抗酸化作用は血流を改善したり、肝機能や胃炎や十二指腸潰瘍の改善に役立ってくれます。お腹の調子を整える役割があるので、便秘や下痢をしている時に食べるといいでしょう。

はちみつの効果「グルコースオキシダーゼの殺菌作用で咳止め効果」

はちみつには咳止めの効果があるということを、WHO(世界保健機構)も認めて勧めています。アメリカの研究では咳止めの薬を飲ませるよりも、はちみつを飲むことのほうが咳の緩和の効果があると証明されました。はちみつをぬるま湯にとかしてうがいをすると喉に効果的です。

はちみつの効果「ルテインで眼の疲労回復」

はちみつに含まれる「ルテイン」は眼の疲労回復によいとされています。近年、ブルーベリーが、眼によいとサプリメントなどが多く発売されていますが、ブルーベリーに含まれるルテインが眼によいのです。はちみつにもこのルテインが含まれていて、眼の疲れに効果が期待できます。

はちみつの効果「トリプトファンの働きを助けて安眠効果」

夜に眠れない原因はストレスである場合が多いのですが、そのストレスを緩和してくれる物質は「セロトニン」という物質です。セロトニンを増やすと安眠につながりますが、セロトニンの原料になるのは「トリプトファン」という必須アミノ酸です。この必須アミノ酸は牛乳に含まれていて、よく眠る前にホットミルクを飲むといいと言われるのはこのためです。

そして、はちみつに含まれるブドウ糖は、牛乳に含まれるトリプトファンの吸収を助ける働きがあります。眠れない時に、ミルクにはちみつを入れて飲むことでストレスを緩和させ、興奮をしずめてくれる効果が期待できます。

[3]はちみつの栄養を効果的に摂取する4つ方法

はちみつは加熱しないで生のまま摂取するのが効果的

はちみつに含まれている栄養素は、生のまま摂取するのが一番おすすめです。はちみつに含まれる成分は、加熱をすると45℃くらいから変化して、65℃以上になると壊れてしまうのです。また、加熱によってビタミンも成分が変化します。インドの伝統医学では、はちみつを加熱すると毒になると言われています。

その理由として、加熱すると「AGEs」という終末糖化産物という物質が発生するのですが、これが血管にたまると心筋梗塞になると言われています。しかし、そこまで気にするほどのAGEsの量は含まれていませんし、よほど高温ではないと発生しないので神経質になる必要はありません。

はちみつレモンで疲労回復の効果

はちみつレモンといえば、部活動などに持ってきて食べていた人もいるのではないでしょうか?レモンに含まれる「クエン酸」は、体内にエネルギーを生成する働きがあります。そして血液を弱アルカリ性に整えてくれるので、疲労回復の効果が期待できるのです。レモンには他にビタミンCが含まれていて、風邪予防・免疫力アップの効果も期待できるため、はちみつと一緒に食べることによってより効果をアップさせるのです。

作り方は、レモンを薄くスライスして保存容器にレモンを並べ、はちみつをかけるだけです。時間を置くと水分が出てきますので、それをお湯や水で薄めて飲んでもいいですし、レモンをそのまま食べるのもおすすめです。

生姜はちみつで冷え性改善効果

生姜には辛味成分の「ジンゲロール」により、身体の免疫力を上げてくれて、「ショウガオール」は血行を良くしてくれるという働きがあります。この2つの働きで、体温を上げて免疫力がアップします。そうなると身体が温まり、代謝がよくなるのです。はちみつにも同じように免疫力アップと身体を温める効果があるため、ダブルで冷え性改善に効果が期待されます。

はちみつ生姜の作り方は、生姜をよく洗って2ミリくらいにスライスします。皮は向かなくても大丈夫です。(気になる場合はむいてもよい)保存容器にスライスした生姜を入れて、はちみつを生姜がかぶるくらい入れます。1日置いてからお湯などで割って飲みます。冷蔵庫に入れれば3ヶ月程は持ちます。ただし、加熱することによりジンゲロールからショウガオールに変わるので、温め効果を期待する場合はお湯などの温かい飲み物で割るのがおすすめです。

はちみつ大根で喉の痛み改善効果

はちみつ大根は、実は江戸時代から風邪薬として食べられていたという歴史があります。咳や喉の痛みに効果があるとされ、風邪のひきはじめに食べるといいと昔から「おばあちゃんの知恵」として親しまれてきました。大根の辛味成分である「イソチオシアネート」に抗炎症作用があるからです。そして、大根の葉には消化酵素である「ジアスターゼ」が含まれていて、消化を助ける働きをして腸を整えるとされています。また、大根にはビタミンCが含まれているので、風邪の予防にも効果を期待することができます。

作り方は簡単です。大根を1センチ角に切ってタッパーなどに入れ、はちみつに漬け、冷蔵庫で一晩置きます。大根からの水分が出てくるので、それを水やお湯で割って飲みます。

[4]はちみつを食べる時の4つの注意点

はちみつは1歳未満の乳児には与えない

市販のはちみつには、少量ですが「ボツリヌス菌」によって汚染されていることがあります。このボツリヌス菌を幼児が口にしたら、乳児ボツリヌス症という病気になってしまう可能性があります。1歳未満の乳幼児はまだ腸の働きが未発達なので、菌が増殖しやすいのです。乳児ボツリヌス症を発症してしまうと、重篤な場合は死亡することがあります。栄養があるからといって、小さな子どもには与えないようにしてください。

はちみつはアレルギーに注意する

アレルギーにはそば、もも、林檎などいろいろな種類があります。はちみつにはこれらが混入することは考えられませんが、ミツバチが花の蜜を運んでくる際に、これらの花の蜜を一緒に運んでくるという恐れがあるのです。アレルギーがある人は「そばのはちみつ」など、アレルギーのもとになる花の蜜を採取したものを避けるのはもちろん、他のはちみつにも注意する必要があります。

はちみつの食べ過ぎに注意

はちみつは砂糖よりもカロリーは少ないのですが、血糖値の高い人が食べると身体に吸収されやすいため注意が必要です。カロリーが少ないからとたくさん食べてはカロリーオーバーになるので、食べ過ぎには注意しましょう。

はちみつは加熱しすぎると栄養効果が薄れる恐れも

はちみつは45℃を超えると、その成分が少しずつ失われていきます。65℃を過ぎるとその成分は効果を失ってしまいます。栄養の吸収が最もよいとされている純粋はちみつも、40℃以上にならないように加熱処理されています。料理の時に使う際は、一番最後に入れるなどして使いましょう。

[5]はちみつの効果を知って積極的に摂取しよう

はちみつは身体によい効果がたくさんあります。レモンや大根、生姜と組み合わせるとよりその効果がアップしますので、普段からはちみつを食べるようにして健康を維持するようにするといいですね。

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