【管理栄養士監修】レモンの効能とは?肌や風邪予防にもいいとされる嬉しい効果を知ろう

レモンといえば、からあげに添えてあったり、ジュースの中に入っているなど脇役のイメージがあります。口に含むとものすごく酸っぱくて、好き嫌いがはっきりと分かれる果物ですよね。そんなレモンですが、どんな栄養があってどのような効能があるのでしょうか。

2018年02月27日更新

免疫力と食事・サプリ

亀崎智子 (管理栄養士)

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[1]レモンには嬉しい効能がたくさん!

レモンの産地

レモンとは1本の樹木から100~150個もの果実がつく、ミカン科ミカン属の果物です。レモンは色が青いうちに収穫し、1~2ヶ月程熟成させて出荷します。産地はインドの北部、ヒマラヤ地方です。10世紀頃に中国に伝わり、その後アラビア半島へ。12世紀頃にはスペインへ伝わりました。

十字軍の移動と一緒にヨーロッパに広がり、13世紀頃にシチリア島で果実として栽培が本格的に始まりました。その後にアメリカに渡って、15世紀頃からカリフォルニアなどで栽培されるようになりました。日本へ渡ってきたのは19世紀後半になってからです。

おいしいレモンの見分け方

おいしいレモンの選び方は、以下のとおりです。参考にしてみてください。

■持った時に重みが感じられるもの
■ヘタが緑色で皮につやと張りがあるもの
■色が鮮やかで香りがいいもの

軽いものは水分が少ないものです。また、レモンは切り口が空気に触れるとビタミンCが失われてしまうので、切ったらラップで包んで保管しましょう。これは搾り汁も同じですので、しぼったらすぐに使うようにしましょう。

[2]レモンに含まれる栄養成分と効能・効果

レモンに含まれる「ビタミンC」には5つの効能がある

  • 免疫力を高めて風邪予防
  • 私たちの身体の中に病原菌などのウィルスが侵入しようとすると、白血球が病原菌を攻撃してくれます。ビタミンCには、その働きを助ける効能があります。さらに、ビタミンC自身も病原菌を攻撃して免疫力を高める働きがあります。免疫力が高まると、風邪がひきにくくなるという嬉しい効果が期待できます。

  • 女性にうれしい美肌効果
  • 人の肌は、紫外線の刺激でメラニンという黒い色素に変わってしまい、それがシミやそばかすになるのです。ビタミンCは、シミやそばかすの原因となるメラニン色素の沈着を防いでくれます。そして透明感のある肌を維持してくれる効果もあるので、女性には嬉しい美肌効果が期待できるビタミンです。

  • ストレスをやわらげる
  • ビタミンCは、神経伝達物質のアドレナリンやドーパミンの合成に関わっている成分です。また、ストレスを和らげるための副腎皮質ホルモンの合成にも関わっています。ストレスを感じると、それに対抗するために副腎からアドレナリンが分泌されます。アドレナリンの生成にはビタミンCが多く使われるので、ストレスを感じるとビタミンCは多く消費されます。

    ストレスとは一般的に精神的なものであると思われますが、私たちは普段いろいろなストレスにさらされています。街の騒音や真夏の暑さ、真冬の厳しい寒さもストレスなのです。日々のストレスを和らげるために、ビタミンCを多く摂取することが必要です。

  • 肝臓の働きをサポートして二日酔いがスッキリ
  • ビタミンCは栄養素を正常に消化して分解をするという、解毒作用にも関わっています。肝臓の働きを助ける働きがあるため、二日酔いの際にレモンを摂取するとよいとされます。

  • 白内障の予防と改善効果
  • ビタミンCの持っている抗酸化作用には、白内障の予防効果があると言われています。白内障は、目の中の水晶体にある透明であるタンパク質が白く濁ってしまう病気です。白内障の原因である活性酸素抑える働きがあるビタミンCを摂取することで、白内障の予防が期待できます。

レモンに含まれる「クエン酸」にはエネルギーを生み出してくれる効能

  • 疲労回復効果
  • レモンに含まれているクエン酸には、疲労回復や食欲を増進させる働きがあります。クエン酸は、人が生きていくために必要なエネルギーを生み出す大切な役割を担っています。

  • ミネラルの吸収を助ける
  • カルシウムなどのミネラルは単体では吸収されにくいため、ミネラルの吸収を助ける働きがあるクエン酸と一緒に摂るといいと言われています。これを「キレート効果」といいます。キレートとはギリシャ語で「蟹のハサミ」という意味です。クエン酸がミネラルを蟹のハサミのように挟んで包むようにすることから、この名前がついたと言われています。

  • 痛風に効果的
  • クエン酸は、「痛風」に効果的だと言われてます。痛風とは、代謝異常によって尿酸が蓄積することで指先などに痛みを感じる病気です。尿酸は普段は尿と共に体外へと排出されます。しかし、代謝異常によって尿に溶け込ませないで体内に残ってしまうことがあります。そうなることで尿酸値が高くなり、手足の末端に痛風の症状が現れます。クエン酸の働きは強酸性の尿を弱酸性に変えることですが、尿酸は弱酸性だと尿の中に溶け込みやすいので、クエン酸は痛風に効果的だと言われています。

レモンに含まれるポリフェノールの一種「エリオシトリン」には嬉しい効能が!

「エリオシトリン」とは、レモンポリフェノールと呼ばれていて、レモンやライムなどに含まれるポリフェノールの一種のことです。この色素は黄色でレモンの皮などに多く含まれています。また、レモン果汁にも含まれています。

  • 抗酸化作用で生活習慣病予防
  • レモン果汁に含まれているエリオシトリンは強い抗酸化作用があります。抗酸化作用によって細胞が酸化するのを防いでくれます。酸化した細胞は血管を錆びつかせることもありますが、血管が錆びつくと動脈硬化などになる可能性があります。エリオシトリンにはそれを予防する効果があるので、生活習慣病予防が期待されます。

レモンに含まれる「カリウム」は余分な水分を排出してくれる効能

  • 余分な水分を排出し血圧を下げる効果
  • レモンに含まれるカリウムには、体内の余分な水分を排出する働きがあります。偏った食事ばかり続けていると血中のナトリウムが増えてしまい、細胞から水分が出て血液が薄まってしまいます。血液が薄まると血液量が増え、血液を送り出すための力が必要です。そうなることで血圧が上がり、高血圧の原因になるのです。カリウムを摂取することでナトリウムの排出を促して血圧を下げる効果が期待できます。

レモンに含まれる「リモネン」は髪の毛や食欲を促進する効能

  • リラックス効果
  • リモネンとは、柑橘類の皮に含まれている香りの成分のことです。体内に吸収されるとリラックス効果があるといわれています。

  • 育毛促進・抜け毛予防
  • 抜け毛の原因は、悪玉酵素の働きが髪の毛の成長を阻害するからです。リモネンにはこの悪玉酵素の働きを抑える働きがあります。フケやかゆみを抑える抗菌作用や髪の毛をつやつやにする効果もあるので、リモネンを摂取することで育毛促進と抜け毛の予防が期待できます。

  • 食欲増進効果
  • リモネンには唾液の分泌を促すことで消化吸収を促進します。そうすることで食欲を高めてくれます。また、胃粘膜を保護する力があると考えられています。

[3]アロマにも使われるほどレモンには嬉しい効能がたくさん!

レモンには免疫を高める効能があり、風邪をひきにくくする力があります。そして、ストレスを和らげてくれて美肌にしてくれる、女性には嬉しい効果が期待できるのです。しかし、レモンの酸っぱさが苦手で敬遠してしまう人もいるでしょう。

そんな時は、はちみつレモンを作って食べる方法があります。レモンを薄くスライスして、タッパーなどの保管容器に入れてはちみつをレモンが浸かるくらいに入れます。一晩冷蔵庫の中に入れておくとレモンから水分が出てくるので、その水分を水やお湯で割って飲みます。

たくさんの効能が期待できるレモンを食べて健康な身体を目指しましょう!ただ、食事はバランスよく食べることが1番大切なので、満遍なくいろいろな食材を食べてくださいね。

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